木製の風呂椅子はカビる?買う前にチェックしてほしいこと

家具・道具

こんにちは。共働き夫です。

木製の風呂椅子が欲しいけど、カビないか心配。。。

こんな不安をお持ちの方、いらっしゃるかと思います。私もそうでした。

我が家は初めて木製の風呂椅子を買ってから8年が経ちましたが、未だに木製を愛用しています。

初代の風呂椅子はカビさせてしまいましたが、入浴後のある一工夫で断然長持ちするようになりましたよ。木の風呂椅子のぬくもりと香りは、プラスチックの風呂椅子では得られないものです。断然お風呂のリラックス効果が高まるので、私は買うことをおすすめします。

風呂椅子は木製がおすすめな理由

癒し効果

癒し効果、というと感覚的なものなのでエビデンスを示すことは難しいのですが、たまに旅行などでヒノキ風呂に入ると、なんとも言えずリラックスできますよね。

あれはヒノキの香り、そして浴槽の触り心地が関係しています。木の香りには「フィトンチッド」という成分が含まれていますが、この成分が脈拍や血圧を下げるほか、精神的ストレスを感じたときに分泌されるコルチゾールの濃度も下げると言われています。また木肌に触れることで脳にα波が現れるとも言われています。

賃貸などに暮らしている場合ヒノキ風呂を作ることは不可能ですが、風呂椅子や風呂桶だけでも木製にすることで、木のいい香りや質感を感じることが可能です。

長持ち

風呂椅子はプラスチックのものなどは今や100円でも買える時代ですが、木製の風呂椅子は安くとも数千円はします。ですが、プラスチックのものは劣化が早く定期的に買い換える必要があるため、長期的に買い換えるコストを考えれば、木製のものの方が結果的に安く済みます。

風呂椅子に使われる材木の種類

まず、風呂椅子に使われることの多い材木を確認しましょう。

ヒノキ

ヒノキの林

お風呂に使われる材木としては、これを1番最初に思いつく方が多いのではないでしょうか。いい香りがするので、心も体もリラックスできます。赤みがかった見た目も非常に美しいですよね。ヒノキは古来より材木として日本で愛されてきた歴史があります。古くは日本書紀(!)に記されている、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の発言にこんなものがあります。

杉及び樟、此の兩の樹は以ちて浮寶と爲すべし。檜は以ちて瑞宮の材と爲すべし。柀は以ちて顯見蒼生の奧津棄戸に將ち臥さん具と爲すべし。

日本書紀

現代語に訳すと、「杉と楠は船を作るのに、ヒノキは宮殿を作るのに、槙は棺を作るのに使いなさい」です。大昔からヒノキは宮殿を造営するのに使えと言われるほど、丈夫で長持ちする木材として知られていました。実際、約1300年前に建てられた世界最古の木造建築である法隆寺はヒノキで造られているからこそ、ここまで残ったのではないかと言われています。

ヒバ

ヒバの葉

実は風呂椅子に適した素材はヒノキだけではありません。ヒバという木があります。

ヒバはヒノキと同じヒノキ科の樹木で、強度はほぼ同じです。香りもヒノキのようないい香りがします。違いとしては、ヒバにはヒノキチオールという成分がヒノキのおよそ10倍含まれています。

ヒノキチオールは防菌・防虫・防ダニ効果があります。その名前からヒノキに含まれる成分と思われがちですが、実はヒノキにはほとんど含まれていません。ヒノキチオールはそもそも台湾に生息するヒノキから検出され名付けられたので「ヒノキ」という言葉が含まれていますが、日本のヒノキに含まれるそれはヒバに比べると僅かです。

ヒノキに近い強度と、多量の抗菌成分が含まれていることから、耐久性はヒノキをも凌駕します。近年では伊勢神宮の式年遷宮でもヒバ材が採用されたとか。他に有名どころでは東北の中尊寺金色堂も、ヒバで建てられています。

風呂椅子に使われる材木まとめ

材質ヒノキヒバ
防菌
見た目
香り
価格
ヒノキとヒバの比較

ヒノキかヒバ、より防菌を求めるならヒバ、見た目の美しさを求めるならヒノキといった感じです。

木製の風呂椅子をカビさせないために気をつけるべき点

さて、風呂椅子に限らず木製のものを買うときに気になることは、お手入れの難しさですね。カビないように注意しなければなりません。

そもそもなぜ木はカビるのか?

ではなぜ木はカビてしまうのでしょうか。

カビは高温多湿の環境を好んで生えてくる微生物です。木は自然素材なので、湿気を吸ったり吐いたりしています。設置されている場所の空気が入れ替わっていない場合、湿気が残るので木はずっと湿気を吸ったままにしてしまいます。いわゆる「多湿」の状態が保たれてしまうため、カビが発生します。

風呂椅子のカビを防ぐには

風呂椅子はお風呂に放置されることが一般的です。お風呂は高温多湿の環境なので、カビが発生しやすい環境ですね。カビが好む高温多湿をできるだけ防ぐ必要があります。

木製の風呂椅子の使用後は、シャワーなどで軽く流したら風通しのいい場所に置いて自然乾燥させるのがベストです。自然乾燥の前に柔らかい布で拭いてもいいようです。

しかしながら我が家もそうですが風通しと言っても、賃貸などにお住まいの方はお風呂に窓がない、という方もいらっしゃいますよね。

我が家では、浴槽のふちに風呂椅子の脚をかけて、ドアを全開にし、換気扇を回しっぱなしにすることで、できるだけ風呂椅子が乾燥するように心がけています。また、バイオの防カビをお風呂の天井に貼って、浴室をできるだけ乾燥させています。我が家ではこの方法で3年間風呂椅子がカビずに済んでいます。これなら簡単ですよね。


浴室乾燥や天日干しはNG!

いくら乾燥させたいからと言って、浴室乾燥を使うのは木製の風呂椅子にとってはあまりよくありません。木製の風呂椅子の場合、乾燥させすぎてしまうとひび割れ等の原因になります。また、直射日光に当てるのも同様にNGです。

おすすめの木製風呂椅子3選

私が実際に使ってよかった風呂椅子と、その経験からこれは良いものだと思ったものを厳選します。

桧風呂椅子(大)


ヒノキの風呂椅子です。日本製で、安心安全の自社林栽培の国産ヒノキを使用。デザインもベーシックで無駄がありません。高さ25cmというのも、高すぎず低すぎずでちょうどいい高さ。お値段もお手頃です。

青森ひば風呂いす 【大】

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青森ひばの風呂椅子です。厚さ33mmの一枚板を使用した頑丈な作りで人気です。

青森ヒバ 風呂 椅子


青森ヒバを使った風呂椅子。少々お値段は張りますが、品質は間違いありません。高さが32cmあるので、立ち上がったり座ったりするのが楽です。お年寄りや妊婦の方におすすめ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。毎日の簡単な習慣で、木製の風呂椅子もカビずにかなり長持ちさせることができます。長期的にはプラスチックのものよりコスパは高いですし、何より毎日のバスタイムの癒し効果を高められるので、木製の風呂椅子は本当におすすめです。

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